家具や家電の財産分与をわかりやすく解説

著者は財産分与の問題に強い行政書士の辻雅清

公開

初めまして、行政書士の辻 雅清と申します。

2010年に開業以来、下記業務について力を入れております。

・離婚協議書作成(全国対応)
・離婚公正証書の代理作成(全国対応)

家具や家電の財産分与を調べてみたけど、
分配方法(分け方)がわからない。という疑問を持つ方がいます。

このページでは家具や家電の財産分与の悩みを解決するため、
対象になる財産、話し合いの進め方、分け方などについてお伝えします。

【目次】

○ 財産分与のポイントは2つ
○ トラブルを起こさない家具や家電の協議の進め方
○ 家具や家電の分け方の選択肢は2つ
○ 離婚チェックシートの回答から始めませんか?

財産分与のポイントは2つ

① 婚姻中に蓄えた財産を分配する
② 家具や家電をまとめて動産と言う

財産分与とは①婚姻期間中に得た財産を夫婦間で分けるものです。
お金や不動産のイメージが強く②動産(家具や家電)を知らない方が多いです。

動産の財産分与では婚姻~離婚までに購入した家具か家電の分け方を話し合います。
このことから自宅の中には対象になるもの、対象にならないものがあるのでご注意下さい。

対象にならないものとは以下の通りです。

・独身時代に購入した家具や家電
・嫁入りの際に購入した家具や家電
・相続で得た家具や家電

対象にならないものは夫婦間で協議する必要はありません。(分配不要)
例)妻が独身時代に購入した冷蔵庫は妻のものになる。

トラブルを起こさない家具や家電の協議の進め方

協議離婚は夫婦間の話し合いで進める離婚です。
このことから動産の財産分与では以下のように配偶者と協議を行い結論を出します。

妻「冷蔵庫と洗濯機はほしい。」
夫「その代わりテレビは譲ってほしい。」

妻「他の家具や家電はどうしようか。」
夫「掃除機、空気清浄機、タンス、たくさんあるね。」

家具や家電は自宅内に100種類以上あるケースが多いです。
このことから話し合いが面倒だと考える方もいますが協議をしないと離婚後のトラブルに発展する可能性があります。

離婚後のトラブル事例を以下に挙げます。

・冷蔵庫とテレビを交換してほしい。
・やっぱり追加で洗濯機も譲ってほしい。

離婚協議の段階で動産の話し合いをしなかった場合、
このように離婚後、一方から「やっぱりほしい」と言われる可能性があります。

家電くらいなら。と考える方もいるかもしれませんが、
離婚後、いざ元配偶者から言われると気持ちのいいものではありません。

このような離婚後のトラブルを防ぐためにも動産の財産分与は細かくて面倒だと言われがちですが、養育費などの条件と同じようによく話し合って下さい。

家具や家電の分け方の選択肢は2つ

① 売却して現金化する
② 夫婦間の協議で分けるものを決める

先ず①売却して現金化はわかりやすい分け方となります。
例)売却して得た現金50万円を折半で分ける。

ただリサイクルショップに売却しても査定額が低い可能性が高いです。
このことから現実的には②夫婦間の協議で分けるものを決める方が多いです。

夫婦間協議で分けるものを決める場合、
上述の通り、家具や家電の種類が多過ぎるという問題が生じます。
例)自宅内に100種類以上あるので協議で決めるのに時間がかかる。

このことから当事務所のご依頼者様の場合、家具家電財産分与では、
全てのものについて協議せず、高価なものや思い入れのあるものに絞って決めることが多いです。

この分け方であれば夫婦双方の負担が少なくなります。

なお、この分け方以外の方法もあります。詳細はお気軽にご相談下さい。

【参考情報】
5分でわかる財産分与の相場割合と流れ‐家や貯金の分配方法も解説
動産の財産分与はどこまで話し合う?‐具体例を使って協議の流れを解説
家具や家電の財産分与は口約束で終える?
理想的な動産の財産分与の終え方‐離婚時の電化製品や家具の財産分与

青色の仕切り線

離婚チェックシートの回答から始めませんか?

何度も内容のアップデートを繰返しています。
つまり開業以来の経験を多数反映したものとなっています。

離婚チェックシートを使って離婚協議書や公正証書を作成します

開業した頃、離婚協議書などの作成相談を受けた際、
以下のような悩みを持つ方が多く良案はないか?と考えていました。

・何から始めたらいいかわからない。
・書き漏れがないように効率良く進めたい。
・しっかりした離婚協議書や離婚公正証書を作りたい。

そして自分の考えを整理できる○×形式のチェックシートがあれば、
効率良く進められるし、こういった悩みを解決できるのではと考えました。

こういった経緯があり離婚チェックシートを作りました。

離婚チェックシートとは?

1.計13ページ63項目を掲載
2.離婚協議書などに決めることを掲載
3.自分で財産分与などの情報を集めなくていい

離婚協議書や離婚公正証書作成のご依頼を頂いた場合、
離婚チェックシートの送付と内容説明(90分)から始めます。

養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割などを掲載しています。
20代~40代のご依頼者様が多いので養育費と面会交流の情報が多いです。

なお、3年位前からは世代を問わずご依頼を頂いております。
世代に応じてテーマになる離婚条件(退職金など)は異なりますが全て対応できます。

具体的には以下のような形で掲載しています。

・貯金の分配はどう記載しますか?(選択肢は3つ)
・動産の分配はどう記載しますか?(選択肢は3つ)

このように自分の考えを整理しやすいように掲載しているので、
自分で財産分与の情報を集める必要はなく効率良く離婚の協議を進めれます。
注1)離婚チェックシートのみの販売はしておりません。
注2)弁護士法の規定により相手方との交渉はお引受できません。

離婚チェックシートに回答後、じっくりと打合せを行い、
ご夫婦の意向に沿った質量共に充実した離婚協議書などを作成します。

詳細は離婚チェックシートとはをご覧下さい。

【その他の財産分与 2024/05/24】