年金分割の基礎知識について

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離婚時の年金分割は馴染みがないので、
「イメージが湧かない」とおっしゃるご依頼者様が多いです。

年金分割という制度を噛み砕いて説明すると、
婚姻期間中に納付した「厚生年金や共済年金」を分けることです。
(※ 平成27年10月から共済年金は厚生年金に統一されています。)

「なぜ分ける必要があるのですか?」

例えば、夫が会社員で妻が専業主婦だった場合、
納めている年金の種類が異なる(夫は国民+厚生、妻は国民)ので、
将来受取れる年金額についても差が生じる(夫>妻)ことになります。

定年後の生活費=夫の年金+妻の年金

定年後も婚姻関係が続く場合は、夫婦の財布は1つですが、
離婚すると別々になるので、貰える年金が少ない妻は生活に困ります。

仮に婚姻期間40年間で、妻が専業主婦だった場合、
国民年金しか受取ることが出来ないので、老後の生活は厳しくなります。

↓のような不公平感を解消するために生まれたのが、
年金分割(夫から妻に厚生年金の一部を移す)という制度です。

妻「私が支えたから、夫は仕事を出来たのに・・・」

ちなみに年金分割は「多い方から少ない方に移す」制度なので、
婚姻期間中の働き方によっては「妻側から夫側に移す」可能性もあります。
(例 専業主夫、共働きで妻の方が収入が多い場合など。)

年金分割は誰もが利用出来る制度ではないので、
申請条件や申請方法などについては、次回以降にお伝えさせて頂きます。

2017-01-20に公開したコラムですが、
一部修正を行い、に再度公開しました。

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